【速報】中小企業省力化投資補助金(一般型):最新情報と第1回公募の採択結果を徹底解説!

※本記事は、2025年6月17日時点の情報をもとに記載しています。

今大注目の「中小企業省力化投資補助金(一般型)」。第1回公募の採択結果が発表されました。
今回のブログでは、第1回目採択結果分析から、採択されやすい事業計画の特徴など、現在の情報から詳しく掘り下げていきます。

こんな方に是非読んでほしい
  • 省力化投資補助金(一般型)の申請にご興味がある方
  • この補助金で、本格的に採択を狙っていきたい!とお考えの方

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1. 省力化補助金(一般型)とは?

中小企業省力化投資補助事業(一般型)は、中小企業等の売上拡大や生産性向上を後押しするため、人手不足に悩む中小企業等がIoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある専用設備を導入するための事業費等の経費の一部を補助することにより、省力化投資を促進して中小企業等の付加価値額や生産性向上を図るとともに、賃上げにつなげることを目的としています。

1) 省力化補助金 一般型)の概要

省力型補助金(一般型)は中小企業の省力化投資に最大1億円が支給される補助金です。

補助率:
中小企業:1/2
小規模・再生事業者:2/3
※ 補助金額1,500万円までは1/2もしくは2/3。補助金額1,500万円を超える部分は1/3。

補助金額: 750万円 ~ 1億円(大幅賃上げ特例で上乗せ可能:最大2,000万円)

従業員数:
5人以下 750万円(1,000万円)
6~20人 1,500万円(2,000万円)
21~50人 3,000万円(4,000万円)
51~100人 5,000万円(6,500万円)
101人以上 8,000万円(1億円)
※( )内は大幅賃上げ時上限額

補助対象経費:
機械装置・システム構築費(必須)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費

詳しくはこちらをご覧ください。

2) スケジュール(第3回)

公募開始:2025年6月中旬(予定)
公募締切: 2025年8月下旬(予定)
採択発表: 2025年11月下旬(予定)
事業期間: 交付決定日から18か月以内(採択発表日から20か月後の日まで)

第1回、第2回の公募は終了しましたが、公募回は年3~4回予定されており、第3回を含めて残り1~2回です。

2. 注目の第1回目採択結果発表!採択されやすい事業計画の特徴とは?

第1回目省力化投資補助金(一般型)の採択結果が発表されました。1,809件の申請に対して、採択数1,240件(採択率68.5%)と、最近の経済産業省系の補助金の中では大変高い採択率となったことが判明しました。さて、実際にどのような申請が採択されているのでしょうか?詳しく見て参りましょう。

1) 第1回目採択結果はこれ!サービス業や小規模企業にもチャンスあり!

①採択されやすい業種とは?

圧倒的に多いのは「製造業(61.7%)」、次いで「建設業(11.3%)」です。省力化=生産ラインの自動化や工程短縮という明確な導入効果を打ち出しやすい業種が採択されやすい傾向にあります。
しかしながら、生活関連サービス業も、採択に至った好事例として紹介されており、

✔ 工程ごとの人手依存度の高さを示す
✔ 導入後の人員再配置による経営効果を明確にする

以上を留意することにより、十分に採択を狙うことが可能です。

👉 製造業が強いが、“人手頼み”を見える化できればサービス業もチャンスあり!

② 採択されやすい企業の規模とは?

従業員数は「21~30人」(13.2%)、資本金は「1,000万~2,000万円未満」(34.0%)の企業が最も多く採択されています。

しかしながら、従業員20人以下の小規模企業でも全体の約44%が採択されています。
資本金1,000万円未満の企業も約31%が採択されており、個人事業主も対象です。
つまり、小規模でも実効性の高い事業計画であれば十分に採択されます。

👉小さいから無理、は誤解!採択の4割超が“従業員20人以下”の小規模企業

2) 気になる採択事例は?

こちらの記事でもご紹介したように、多くの事業者様にとって省力化補助金 (一般型)の最大の関門は、『オーダーメイド設備等の導入等を行う事業計画であること』でした。実際に『オーダーメイド設備等の導入等を行う事業計画』とはなんであったのか?採択事例から見て参りましょう。

① グリーン水素をつくりだす電解槽の部品製造を行う事業者の例

この事例では、電解槽部品の溶接作業が生産のボトルネックとなっており、熟練技術者による長時間の手作業に依存していたため、急増する需要への対応に限界がありました。

そこで導入されたのが、3Dスキャナー搭載の溶接ロボットシステム。この設備のオーダーメイド性の高さが評価されたポイントは以下の通りです:

  • 3Dスキャナーが部品形状を自動認識し、溶接位置をリアルタイムで特定できる点
     → 一品ごとに微妙に形状が異なる部品に対しても、人の目に頼らず精度高く対応できるようカスタマイズされている。
  • 産業用ロボットにスキャナーと専用溶接装置を組み合わせた複合システム構成
     → 単なる既製品のロボットではなく、現場の工程特性に応じた専用設計となっており、汎用設備では代替できない。
  • ポジショナーにより溶接角度を細かく調整可能な構造
     → 人の手で調整していた複雑な角度の溶接を機械で再現・自動制御できるよう設計されている。

このように、「現場固有の課題」に対して「汎用設備では対応できない機能を組み合わせた」点が、本補助金における『オーダーメイド設備』の好例として高く評価されたと考えられます。

👉 現場専用にカスタム設計!“3Dスキャン×溶接ロボ”で唯一無二の省力化を実現

② 店舗型クリーニング業を営む事業者の例

この事業者では、少人数でシフトを回す中、ピーク時の顧客対応や営業時間外の受注対応に限界があり、さらにクリーニング品の仕分け作業など、多くの工程が手作業に依存していました。

そこで導入されたのが、一連の受付から引き渡しまでを無人で行えるフル自動化ロボットシステムです。

特に注目すべきは、以下のオーダーメイド性の高さです:

  • 顧客情報と連動し、引き取り品を自動搬送する「お渡しロボ」
     → 顧客ごとの受け渡しタイミングやクリーニング内容に合わせて、専用コンベアをカスタマイズ設置し、最適な導線を実現。
  • 24時間無人対応の受付ロボットと、アプリ・キャッシュレスレジとの連動
     → 汎用の受付機ではなく、店舗形態や業務フローに合わせた独自システム構成となっている。
  • 仕分け・引き渡し工程までを一体で自動化
     → 特に時間と人手がかかっていた引取日・顧客ごとの並び替え作業を機械が担うことで、店舗の省力化が飛躍的に進んでいる。

この事例は、省力化補助金における「オーダーメイド設備」の考え方をサービス業で体現した好例であり、工程ごとの人手依存を具体的に分析し、機械化による効果を明示できれば、非製造業でも十分に採択され得ることを示しています。

👉 店舗動線に合わせて設計された“無人お渡しロボ”が、クリーニング業務をまるごと自動化!

3. まとめ

✔ 省力化補助金(一般型)は、中小企業の人手不足解消を目的に最大1億円を補助。
採択率は68.5%と高水準で、製造業中心ながらサービス業や小規模企業も多数採択。
✔ 採択の鍵は「オーダーメイド設備」であり、既製品ではなく現場課題に応じた設計が重要。
“自社ならでは”の課題に合わせた専用設計こそが、省力化補助金の成功のカギ。

省力化補助金(一般型)は、業種や規模を問わず“自社課題に即したオーダーメイド設備”の導入が成功のカギとなる補助金です。そして、何と言っても高採択率!是非チャレンジしてみましょう。

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