補助金が採択された!その後は? ~実績報告に際し絶対注意する4点の重要ポイント!

交付決定も無事おり、いよいよ補助事業の開始ですね。おつかれさまです!
今回は、『補助金受領前の最後の関門』実績報告書で必ず押さえるべき4点をお伝えします。

1. 実績報告書で絶対注意する4点

1) 交付決定内容と異なる事象が出たらまず事務局に相談

補助事業は交付決定時の計画どおりに実施するのが原則です。
内容が異なると支払対象外になり得るため(例:店舗所在地の変更、機械の新型への切替等)、変更の可能性が生じた段階で必ず事前に事務局に相談しましょう。

👉 「これはどうかな・・?」迷ったら即相談!

2) 各書類の日付は時系列どおり

補助対象となるのは、実施期間内に「発注/契約・納品・検収・支払」まで完了したもののみです。日付の逆転(例:見積より先に発注、納品前の請求/支払)は受け付けてもらえません。日付は必ず下記の図の順番にしましょう。

見積書 ⇒ 注文書/契約書 ⇒ 受注書 ⇒ 納品書 ⇒ 請求書 ⇒ 振込依頼書

👉 伝票の日付が1つでも逆転=NGです。チェック表で順番を確認しましょう。

3) 書類の整合性を突合

実績報告では、見積依頼書(仕様書)・見積書・相見積・注文書(契約書)・受注書・納品書・請求書・振込依頼書等の経理書類一式と、出納帳/通帳コピー、写真(画像データ)を、費目ごとに管理No.で紐づけて整理します。

書類間で品名・型番・数量・金額を一致させ、見積書は原本(オンラインや店頭で原本発行がない場合は省略可)・注文時に有効期限内であったことを確認しましょう。

👉 「品名・型番・数量・金額」が全書類で一致しているか最後に横断チェックしましょう。

4) 支払は原則「銀行振込のみ」

『現金・相殺・手形・小切手・ファクタリング・代行振込・実施期間内に契約完了しない割賦』は原則不可です。
クレジットカードや少額の現金は10万円未満かつ事前連絡がある場合に限り個別承認ケースがあるのみです。
振込時は、「銀行の振込依頼書」を必ず受領してください。

ここでよくあるご質問:『銀行の振込依頼書』って何?

窓口・ATMでは、「振込依頼書(控)」「振込金受取書」「ご利用明細票」など(銀行名・受付印/受付番号が入るもの)
ネットバンキングでは、「振込受付(完了)画面のPDF印刷」「取引明細のダウンロード」など(銀行名・取引番号・日付・相手先が判読できるもの)が該当します。

👉 よくあるNGは『個人名義からの立替振込やまとめ振込で相手先内訳が特定できない』『取引記録に銀行名・日付・金額・相手先名義が読めないスクショ』等です。しっかりチェックしましょう!

2. まとめ

①変更は即相談、②日付は時系列順かつ期間内完了、③書類は管理No.で突合し内容一致、④支払は原則銀行振込——これが審査でつまずかない基本セットです。提出は担当の地域事務局での「事前確認」→jGrants提出の流れが推奨されています。
最新の手引・様式を照合して、スムーズな提出を心掛けましょう!

引用:ものづくり補助金【実績報告資料等作成マニュアル】令和7年8月 第3.1版


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