2025年の『ものづくり補助金』は今どうなってる?~その3~

※本記事は、2024年11月1日時点の情報をもとに記載しています。

『ものづくり補助金』『IT導入補助金』『持続化補助金』等、国の補助金は、どのように決定されるのでしょうか?
国の補助金は、本予算あるいは補正予算として審議され、決定されます。

本日は、2025年の『ものづくり補助金』の実施可能性を、予算関連会議の最近の動向から見ていきましょう。

こんな方に是非読んでほしい
  • 『ものづくり補助金』等、補助金・助成金の活用をお考えの方
  • 2025年の『ものづくり補助金』がどうなるのか気になっている方

1. ものづくり補助金が「新しい資本主義実現会議」で取りあげられました

2024年10月30日に開催された「新しい資本主義実現会議」で、『ものづくり補助金』の話題が取りあげられました。

新しい資本主義実現会議?
初めて聞いたけど。。。

という方も多いと思うので、『ものづくり補助金』の話に入る前に「新しい資本主義実現会議」について簡単にご説明します。

以前の記事で、

  • 補助金の予算は、国の本予算・補正予算の一部
  • これらの予算案は政府でつくられ、国会で審議されて成立する

とお伝えしましたが、政府はこの予算案を作成するにあたり、いくつかの会議で施策検討を行っており、「新しい資本主義実現会議」はそのうちの一つとなります。

「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとした「新しい資本主義」を実現していくために令和3年に設置された会議体で、2024年10月30日に開催された会議で30回となりました。
持続可能な社会を築くための投資や、人材育成、デジタル化推進、グリーン推進といったテーマが議論されています。

「新しい資本主義」が目指す、成長と分配の好循環

2. 2025年も『ものづくり補助金』は続くのか?

ここからが本題となりますが、『ものづくり補助金』は2025年も実施されるのでしょうか?

「新しい資本主義実現会議」では、生産性向上、グリーン・デジタル分野の投資促進、中小企業支援の強化が主要テーマとして挙げられていますが、これらは『ものづくり補助金』の目的とも合致する内容です。

そして、2024年10月30日の会議資料をみると、以下のように『ものづくり補助金』が明示的に取りあげられているのです

中小・小規模企業による生産性向上のための設備投資・IT導入・販路開拓・円滑な
事業承継等を支援する中小企業生産性革命推進事業(ものづくり補助金、IT導入補
助金、持続化補助金、事業承継・引継ぎ補助金の4補助金の総称)について、中小企
業のDXを強力に促進し、また、その生産性向上と成長を加速する観点から、更なる
充実を図る。

内閣官房 第30回新しい資本主義実現会議 重点施策(案)P.3より)

会議では、特に「中小企業のデジタル化支援」や「人材育成を通じた競争力強化」が議論の中心に据えられ、具体的な施策として、資金支援の継続が期待されています。

これらのことを踏まえると、『ものづくり補助金』が2025年も実施される可能性は極めて高いと言えるのではないでしょうか。

次の記事では、2025年に『ものづくり補助金』が実施された場合、どのような形で進化する可能性があるのかを探っていきます。

3. まとめ

本記事では、2025年の『ものづくり補助金』の実施可能性を、予算関連会議の動向から考察しました。
「新しい資本主義実現会議」で議論された内容を踏まえると、2025年度も『ものづくり補助金』が実施される可能性は極めて高いと考えられます。

補助金は、公募から申請締切までの期間が短いものもあり、有効に活用するには早め早めの準備が大切です。
補助金の活用をお考えの方は、是非エム・アイ総研にご相談ください。

2025年の『ものづくり補助金』は今どうなってる?~その1~
2025年の『ものづくり補助金』は今どうなってる?~その2~
2025年の『ものづくり補助金』は今どうなってる?~その3~ ※本記事
2025年の『ものづくり補助金』は今どうなってる?~その4~

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