ものづくり補助金や新事業進出補助金等、補助金にはいろいろな種類がありますが、その種類によって採択への「難易度」が大きく異なります。
「IT導入補助金ですぐ採択されたから、次も大丈夫!」と安易に大型補助金に挑み、採択を勝ち取れずに終わるケースが多いのも事実です。
今回は、補助金ごとのリアルな難易度の違いと、失敗しない選び方のポイントを解説します。
- 「どの補助金も同じように見えてしまう」という方
- 過去に規模の小さな補助金に通った経験があり、次は大型補助金を狙っている方
- 自社に最適な補助金がどれなのか、判断に迷っている方
1. 補助金の「初級」~「最難関」まで
「補助金」とひと口に言っても、その審査レベルは全く異なります。
- 初級(通りやすい): IT導入補助金は、要件を満たせば採択されやすく、裾野が広い制度です。
- 中級(工夫が必要): 小規模事業者持続化補助金は比較的簡易ですが、昨今採択率が低くなる傾向にあるので要注意です。
- 上級(難しい): ものづくり補助金・省力化補助金は、技術面や「その投資で本当に利益が出るのか」を厳しく審査されます。
- 最難関(極めて難しい): 新事業進出補助金などの大型補助金は、単なる設備投資の説明では通りません。「市場を変えるような革新性」まで求められる、非常にレベルの高い審査がなされます。
- 自治体の補助金にも注意! 県や市の補助金は「予算枠」が少ないため、要件そのものが特別に厳しいわけではなくても、応募が殺到すると倍率が跳ね上がり、国の補助金以上に難関化する場合があります。

2. 「後出し」ほど不利になる? 公募回に気を付けましょう。
多くの補助金は、1回目、2回目……と回を重ねるごとに難易度が上がる傾向にあります。
- 申請者が増え競争率が上がる
- 採択実績を踏まえて審査基準が厳しくなる
- 過去の不採択組が修正して再応募してくるため、ライバルが強くなる
つまり、第1回より第4回、5回の方が難しくなるという状況が実際によく起こります。
特に人気補助金では顕著で、「前回通ったレベルの内容では不採択」というケースは珍しくありません。
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3. 「簡単な補助金の成功体験」があだとなることも?
IT導入補助金などで採択された経験があると、「ものづくり補助金も同じ感覚で申請できる」と誤解してしまうことがあります。
しかし、ものづくり補助金や省力化補助金、さらに新事業進出補助金などの難関補助金では、以下のような高度な根拠が求められます。
- 競合他社に勝てる明確な技術的根拠
- 数年先までの緻密な市場分析と収支計画
- 業務プロセスが劇的にどう変わるかの、論理的な道筋
そしてこれらが、全て一貫性を持ち、辻褄が合っていないと審査を通過できません。「前の補助金はいけたから」という油断は禁物です。
4. ベストな補助金選びは「プロの目利き」が必要
では、どの補助金を選ぶべきでしょうか? 単に「採択率の高いもの」「一番金額が大きいもの」を選びたくなりますが、ちょっと待ってください。
- お考えの投資は、その補助金制度の目的に合致していますか?
- 自社の計画で、その高い審査基準をクリアできますか?
- 今の競争倍率で勝算はありますか?
これらを総合的に判断する必要があります。
例えば、「省力化補助金の方が採択率が高そうだが、今回はあえて、採択率は低めだが要件が合う『ものづくり補助金』を、加点対策を完璧にして狙ってみよう」といった戦略的判断が求められるのです。
5. まとめ
難易度の高い補助金ほど、大きく会社を成長させる原動力となります。
実際、一度は自力で挑戦して不採択になり、その後弊社にご相談いただいて無事採択された・・という企業様も多くいらっしゃいます。
「どの補助金なら勝算があるか」「どう書けば審査員に響くか」。ここを見極めるには、専門家の知見を活用するのが早道です。
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※当ブログの内容は弊社の見解に基づくものです。
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