「給料を上げないと補助金は返金!?」知らないと怖い「賃上げ要件」を徹底解説

「給料を上げないと補助金は返金!?」知らないと怖い「賃上げ要件」を徹底解説

「補助金は欲しいけれど、毎年給料を上げ続けるなんて約束できない…もし達成できなかったら、全額返さなきゃいけないの?」

補助金申請を検討されている経営者様から、最近もっとも多くいただくのがこのご相談です。

近年の主要な補助金では「賃上げ」が必須要件、あるいは採択率を左右する重要な要素となっています。しかし、要件を正しく理解せずに申請してしまうと、数年後に「思わぬ返還」を求められるリスクがあるのも事実です。

本記事では、最新の3大補助金(新事業進出・省力化・ものづくり)の公募要領に基づき、賃上げ要件とは?万が一達成できなかった時のペナルティは?そして無理のない計画づくりのポイントを分かりやすく解説します。

こんな方におすすめ

  • 補助金を活用したいが「賃上げ要件」が気になって躊躇している方
  • 万が一、業績が悪化して賃上げができなかった時のリスクを知りたい方
  • 最新の補助金(新事業進出・省力化・ものづくり)ごとの要件の違いを知りたい方


1. よくある誤解:「賃上げできなかったら即、全額返還?」

補助金の公募要領には、厳しい返還規定が書かれています。これを見て「一度でも目標を下回ったら、即座に補助金を返さなければならない」という恐れを感じてしまう方が多いようです。

しかし、実際には「努力したけれど届かなかった場合」と「最初からやる気がなかった場合」では、扱いが大きく異なります。


2. 専門家に聞く:賃上げ要件の「本当のルール」

なぜ、国はこれほどまでに賃上げを求めるのでしょうか? そして、未達成時の救済措置はあるのでしょうか?

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もし、予期せぬ不況で赤字になったとしても、無理に賃上げをしないと返金させられるんですか?

そこが一番の心配どころですよね。結論から言うと、「正当な理由」があれば返還を免除、または猶予される仕組みが用意されています。

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「正当な理由、ですか?」

はい。例えば、ものづくり補助金(23次)や新事業進出補助金(4回)などの最新指針では、以下のようなケースが考慮されます。

  • 天災など事業者の責めに負わない理由がある場合
  • 付加価値額が増加しておらず、かつ3~5年の事業計画期間の過半数が営業利益赤字の場合
  • 再生事業者である場合

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⚠️ ただし、何も説明せずに「ただ達成できませんでした」では通用しません。しっかりとした「事情説明書」や「改善計画」の提出が求められます。

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「補助金の申請をしたいがどうすればよいかわからない。」「事業計画書はどう書けば。。。?」等など、お気軽に【お問い合わせ】からご連絡ください。


3. 【最新情報】3大補助金別・賃上げ要件の比較

現在募集されている主な補助金では、それぞれ賃上げの扱いが異なります。ご自身の事業計画に合うものを見極めましょう。

補助金名 主な要件
新事業進出補助金
(第4回)
1人当たり給与支給総額の年平均成長率を、事業実施都道府県の最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上増加、
または、給与支給総額の年平均成長率を3.5%以上増加させること。
および、事業所内最低賃金を毎年、地域別最低賃金+30円以上とすること。
省力化投資補助金
(第6回)
1人あたり給与支給総額の年平均成長率を3.5%以上増加させること。
および、事業場内最低賃金を毎年、地域別最低賃金+30円以上とすること。
ものづくり補助金
(23次)
1人あたり給与支給総額の年平均成長率を3.5%以上増加させること。
および、事業所内最低賃金を毎年、地域別最低賃金+30円以上とすること。

※いずれも補助事業終了後の「事業実施期間(3〜5年)」を通じて継続する必要があります。


4. 賃上げ計算で失敗しないための3つのポイント

「とりあえず採択されたいから高い目標を書こう」では、後々の経営を圧迫することになりかねません。

① 「給与支給総額」の内訳を正しく理解する

「給与支給総額」には、基本給だけでなく、賞与や諸手当(残業代、各種手当など)も含まれます。法定福利費や退職金は含まれないため、計算ミスに注意が必要です。

② 審査員が見ているのは「賃上げの根拠」。つじつまの合う計画を

賃上げはコスト増です。それを賄うための「付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費)」がどう伸びるのか、事業計画との整合性が審査では厳しく見られます。

③ 従業員数の変動を考慮する

一人当たりの給与を上げても、離職などで従業員数が減れば「総額」の計算が変わります。採用計画と連動したシミュレーションが不可欠です。


5. まとめ

「賃上げ要件」と聞くと身構えてしまいますが、これは裏を返せば「それだけ収益を上げられる事業を支援します」という国からのメッセージでもあります。

  • 補助金ごとに要件が異なるため、最新の公募要領を確認する。
  • 未達成時のペナルティはあるが、天災や不況時の救済措置も存在する。
  • 「採択のため」ではなく「実現可能な」計画を立てる。

「計算方法が複雑で不安」「自社の場合のシミュレーションをしてほしい」と思われたら、ぜひ一度専門家へご相談ください。貴社の持続可能な成長をサポートいたします。

エム・アイ総研株式会社が運営する『補助金採択の羅針盤』

中小企業の事業者様の資金調達手段の1つである補助金・助成金について、情報提供から申請支援、採択後のご支援まで、事業者様のご希望をお伺いしながらサービス提供いたします。

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