株式会社 小山田商店 様

事業再構築補助金
「廃棄落花生」を「国産ピーナッツペースト/クラッシュナッツ」に変える
~補助金を活用した、食品ロス削減と新たな収益の柱づくり~

㈱小山田商店様は、千葉県香取市(旧佐原市)で米穀・落花生の加工卸売業を営む老舗企業です。
昭和25年の創業以来、地域に根差した商いを続け、近年はインターネット販売でも全国のファンを増やし、業容は拡大傾向にあります。

一方で、新型コロナの影響等も受け、「このままでは利益の確保が難しい」という危機感のなか、既存事業と相乗効果を出しながらV字回復を目指す「新しい柱」を必要としていました。

そこで、これまで捨てざるを得なかった「廃棄落花生」に着目し、事業再構築補助金を活用して「新分野展開」を行うことを決意されました。

新分野展開では、当社として初めての取り組みへ

「廃棄落花生」を活用し、

① 国産ピーナッツペースト② お菓子原料用クラッシュナッツ

の製造・販売に挑戦されました。

補助金で実現した新製品開発

一方市場では、食品表示法改正の影響で「中国産」の表示が必須になる流れを背景に、外国産回避の動きが強まるなか、「国産の原料を安定的に確保したい」という菓子メーカー側のニーズが顕在化していました。実際に「何とかして小山田商店でペーストとお菓子原料を製造してほしい」という問い合わせが頻繁に来ている状況でした。

そして何より、同社にとって大きかったのは廃棄率の改善です。従来、落花生の約30%を廃棄していましたが、「カビ検知機能付き選別機」等の導入で機械選別を可能にし、廃棄割合を約30%→6%へ圧縮することを目標にしました。

ご依頼者様インタビュー

インタビュアー 『補助金採択の羅針盤』園田
インタビュイー 『㈱小山田商店』小山田専務

補助金活用を検討した背景

園田

今回、事業再構築補助金(新分野展開)に挑戦しようと思われた背景を教えてください。

小山田専務

いちばんの出発点は、「もったいない」が事業になり得ると確信できたことです。私たちは長年、米と落花生を扱ってきましたが、どうしても一定割合の落花生は廃棄せざるを得ませんでした。そこにお客様から「贈答用セットにペーストも入れてほしい」「楽天でファンになった、ペーストはないのか」といった声が増え、さらに菓子メーカーからは「国産のクラッシュ原料がほしい」という要望も来ていました。

補助金申請~採択まで

園田

実現に向けて、最大のハードルは何でしたか?

小山田専務

2つあります。1つ目は、廃棄落花生を手作業で仕分けする限界です。廃棄分の30%をさらにペースト原料・菓子原料に振り分けるのは人的リソース的に難しかった。だから「カビ検知機能付き選別機」など設備導入が不可欠でした。

カビ豆選別機

2つ目は、ペーストや菓子原料の製造経験がないこと。食品なので、不具合は絶対に起こせません。だからこそ、工場のつくりやライン設計、衛生・品質の前提まで含めて計画を組み上げる必要がありました。

園田

計画策定のプロセスはいかがでしたか?

小山田専務

エム・アイ総研さんにアドバイス頂いて、自分たちでは当たり前だと思っていた「自社での一次加工」や「目利き力」が、実は他社には真似できない大きな強みであると整理できたのが目から鱗でした。おかげで、審査員にも「この会社なら成功する」と思ってもらえるような、説得力のある計画書になったと感じています。

採択後の社内外の変化

園田

採択後の社内の反応や、今後の展望を教えてください。

小山田専務

交付決定を受けて、金融機関との資金調達も非常にスムーズに進みました。社内でも「廃棄率を30%から6%に下げる」という具体的な目標を共有し、一丸となって稼働準備を進めています。地域の農家様も「捨てなくて済む」と喜んでくださっており、地元への貢献も実感しています。

これから申請される方へメッセージ

園田

最後に、これから申請を検討する方へメッセージをお願いします。

小山田専務

採択の後も交付決定や実績報告書のために、見積書、契約書、支払、証憑管理等、管理しなければならない書類がたくさんあります。私たちは、総務・経理が事務処理を担い、専務が全体をフォローするという体制にしましたが、同時に、専門家の協力も得ながら効率的に進めることも重要です。

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