彩都デザイン 株式会社 様

事業再構築補助金
~「いちご」で培った強みを「さつまいも」加工販売に展開~

彩都デザイン株式会社様は、千葉県香取市でいちご狩り観光農園「さはらリバーファーム」を運営されている農業法人です。
利根川沿いの好立地を活かし、年間1,500名の来園客や地域の道の駅、JRの駅などへ高品質ないちごを提供してこられました。

事業再構築の背景と狙い

既存の主力事業である「いちご狩り」は、新型コロナウイルスの影響で客足が例年の9割減少するという壊滅的な打撃を受けました。さらに昨今の原油高による生産コスト増が収益を圧迫し、業績改善に向けた抜本的な見直しが急務となっていました。

そこで同社は、いちご栽培で培った技術と独自の販売ルートを活かし、「焼き芋」および「さつまいもペースト」の加工販売という新分野展開を決断されました。

単なる新事業の追加にとどまらず、これまで廃棄していた規格外品の有効活用や、冬場の農閑期における従業員の雇用確保まで見据えた、持続可能な農業モデルへの転換を目指すものでした。

同社の運営する「さわらリバー・ファーム」

既存事業の強みを「次の柱」に再構築する——新分野展開の狙い

弊社は、同社の強みである「北総台地という立地優位性」と「強固な販売ネットワーク」を再定義し、事業再構築補助金(第6回公募)の採択に向けた事業計画策定を支援いたしました。「なぜ今、さつまいもなのか?」という市場ニーズの裏付けから、既存のいちご事業との相乗効果(シナジー)、そしてデジタル技術(ドローン)導入による生産性向上策までを論理的に構造化し、採択を勝ち取ることができました。

今回、観光農園から「製造・販売」を兼ね備えた複合経営への大きな転換に挑まれた経緯について、小山田専務にお話を伺いました。

ご依頼者様インタビュー

インタビュアー 『補助金採択の羅針盤』大沼
インタビュイー 『彩都デザイン株式会社』小山田専務

補助金活用を検討した背景

大沼

事業再構築補助金の申請を検討されたきっかけを教えてください。

小山田専務

コロナ禍で客足が途絶え、経営面で非常に厳しい環境が続いていました。そんな折、金融機関からの助言もあり、「補助金を活用して機械を購入し、新しい収益の柱を作ろう」と決意したのが始まりです。自分たちだけで進めるにはハードルが高いと感じ、専門的な知見を持つエム・アイ総研さんにお願いすることにしました。

大沼

なぜ「さつまいも加工」という分野を選ばれたのでしょうか?

小山田専務

当社が立地する北総台地は、全国屈指のさつまいもの産地です。既存のお客様からも「近くにさつまいも畑があるのに、なぜ取り扱わないの?」という声を毎週のようにいただいていました。折しも「第4次焼き芋ブーム」と言われるほど需要が高まっており、自社で栽培・加工まで手がければ、既存の道の駅やJRの駅などの販売ルートをそのまま活かせると確信しました。

補助金申請~採択まで

大沼

弊社のサポートを受けて、特に良かった点はどこですか?

小山田専務

「頭の中にある構想」を、審査員に伝わるストーリーに言語化してもらえた点です。例えば、規格外のさつまいもをペースト化して食品ロスを減らすというSDGsの観点や、冬場の雇用を維持して生産性を高めるという経営的なメリットなど、自分たちでは当たり前だと思っていたことを「強み」として明確に打ち出してくれました。

芋蜜を練りこんだペースト

大沼

計画策定の過程で印象に残っていることはありますか?

小山田専務

SWOT分析(※)を通じて、自社の立ち位置を客観的に把握できたことです。また、単に設備を入れるだけでなく、ドローンを活用した農薬散布の効率化など、「農業DX」の視点を取り入れたことで、より説得力のある将来展望を描くことができました。数字の根拠についても、協力企業からの技術指導や市場予測をもとに細かく積み上げ、非常に密度の高い計画書に仕上がりました。

(※)SWOT分析:自社の強み・弱み・機会・脅威を整理して事業の方向性を導く分析

採択後の社内外の変化

大沼

採択後の社内の変化や、今後の展望について教えてください。

小山田専務

補助金の採択が決まったことで、金融機関との融資交渉が非常にスムーズに進み、盤石な推進体制を整えることができました。

その後、計画通りに物置場をHACCP準拠の衛生的な加工場へとリノベーションし、遠赤外線焼き芋機や瞬間冷凍庫などの最新設備を導入して、本格稼働を開始しました。

実際に事業を動かしてみると、焼き芋をフックに観光客以外の新たなお客様を幅広く獲得することができました。現在では、新事業が経営の柱のひとつとして定着し、当初の目標通り収益の多角化に成功しています。

これから申請される方へメッセージ

大沼

これから補助金に挑戦する方へ一言お願いします。

小山田専務

補助金の申請は、単に資金を得るための手段ではなく、「自社の事業を再定義し、将来への展望を導く貴重な機会」だと感じました。制度は複雑で回を追うごとに要件も変わりますが、プロの伴走があれば、自分たちだけでは気づけなかった可能性を形にできます。迷っているなら、まずは信頼できるパートナーに相談してみることをお勧めします。

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